ひょんな事から“私立ヴァンセンヌ女学園”にサンプルとして入学することになった主人公。
女子校にたった一人の男子である主人公に、いくつもの難関が次々と襲いかかる。
果たして主人公は、生粋のお嬢様──Filles de la Vincennes(ヴァンセンヌの乙女たち)に受け入れられるのか!?
主人公を受け入れ、それぞれの未来を見つけていった理瀬、律子、綾佳、千帆の
“その後”を描いた、それぞれの『アフターストーリー』
学園生活を共にしていく、上宮城瑠璃子、柳瀬このみ、野木民恵、目加田美月、妙義摩理香、
それぞれとの恋の物語を描いた『アナザーストーリー』
それぞれの思いを綴った9つの新しい恋の物語を収録。
さらに「PrincessEvangile」本編をやっていなくても楽しめる親切設計!
お話の共通部分を収録する事により、本編をやっていなくてもストーリーを楽しめる!
“その後”を描いた、
それぞれの『アフターストーリー』
共学化が決定し、無事学園に残れることになった主人公。
ホッとしたのもつかの間、二人は、3年生になっても同じクラスになれるかどうかが心配になってきてしまう。
悪い予感は的中して、二人は別々のクラスに。
どうしても一緒のクラスがいい──理事長にそう頼み込むと、理事長は代わりに一つの仕事を命じてくるのだった。
学園生活最後の夏。陸上部に所属する千帆は、全国大会を目指して、部活動に打ち込んでいく。
が、このところタイムが伸び悩んでいるという。
心配した主人公が話を聞いてみると、その理由というのが、実に意外なような、あるいはそうでもないようなもので……。
「……最近、胸がおっきくなってきちゃって……」
それって、主人公のせい?
主人公に、年の離れた異父兄弟が誕生した。
めでたいことではあるものの、なんとなく複雑な心境になってしまう主人公。
そんな主人公を律子が元気づけてくれる。なんと、チアガールの衣装を着て。
たった一人だけに向けたチアリーディングに、主人公は色んな意味で頑張ってしまうのだった。
一足先に卒業してしまった綾佳。
なかなか会えずに寂しい日々を送っていたのだが、ゴールデンウイークに久しぶりに顔を合わせることができる。
綾佳は、学園にいる間は“籠の中の鳥”のようだったからと、バイトを始めていた。
働く綾佳の姿を見て、少し大人っぽくなったと感じる主人公だった。
“それぞれ”との恋の物語を描いた
『アナザーストーリー』
主人公はひょんなことから、薙刀部の練習に参加することになる。
このみは部長として部員たちをしっかり指導していて、普段とは違うその凛とした姿に、主人公はすっかり惹かれてしまう。
部活動を通じて二人の仲は徐々に深まっていくが、一つだけ問題があった。
それは──このみには、男女関係やエッチなことの知識が、まったく欠けているということ。
ある朝ふと目覚めると、いつも一緒に寝ているパンターベルの姿がない。
そんなことが数日続いて、瑠璃子はすっかり心配になってしまう。
いったい、どこに出かけているのか……?
瑠璃子から相談を受けた主人公は、瑠璃子と二人で、パンターベルの行方を追うことにするのだった。
尊敬する摩理香を救ってくれたことから、美月は主人公に対してほのかな恋心を抱く。
だが、これまで男嫌いで通してきたこともあり、そんな心情を素直に出すことは、美月には到底できない相談だった。
それで悩んでしまう美月。
夏休みに入って、美月は主人公に宿題を教えてあげることになる。
そうして、二人の距離は少しずつ縮まっていくのだった。
夏休み、カメラ好きの民恵は、津々浦々の写真を撮ろうと、全国を縦断するという無茶な旅行を計画する。
何故かそれに付き合わされることになる主人公。
だが、その旅行を通じて、二人は急接近することに。
とてもいい雰囲気にまでなるのだが……そこで事故が起こってしまう。
結果、なんと、民恵は記憶喪失になってしまうのだった。
摩理香はこれまで“尊敬される生徒会長”という姿を演じてきた。
そうした自分を疑問に思ったこともなかったのに、主人公を好きになったことで、その自信が揺らいでしまう。
なぜなら、仮面を被ったままで、誰かを好きになることはできないから。
摩理香は素顔をさらして、主人公と向き合うことを決意するのだった。