僕は天使じゃないよ
舞台は倒錯した性を売り物にする秘密の倶楽部『マスカレヱド』。そこで主人公は柘榴という不思議な女と知り合い、過激な倒錯の世界を体験してゆく……
舞台は倒錯した性を売り物にする秘密の倶楽部『マスカレヱド』。 そこで主人公は柘榴という不思議な女と知り合い、過激な倒錯の世界を体験します。 主人公はあししげくに異常なパーティへと赴き、新たな世界を開いてゆきます。 また主人公は同時に身分を隠して孤児院で働く清楚な少女、百合乃とも通じています。 最初は無垢な百合乃も次第に羞恥を中心とした歪んだ性への素養を見せはじめます。 主人公は二重生活を送りながら正反対の少女と深い倒錯へと耽ります。 本作は『檸檬』『かなりあ』に引き続き、大正時代を舞台にした物語となっています。 ただし前二作品に較べると時代は下り、昭和初期といったほうが正しいかもしれません。 関東大震災以降の日本は大不況、戦争…と、大正ロマンの華やかな雰囲気から、 失意と絶望の闇の時代へと沈みこんでゆきます。 『僕は天使じゃないよ』はそんな時代の物語です。
舞台は震災の影響まだ色濃い大正末期から昭和初期の東京… 希望に満ちた華やかさもいつしかズルリと腐り落つ。 出口の見えない不景気とジワリと近づく軍靴の響き。 時代はくだんの『漠然とした不安』にド***と沈み込みゆく。 社会不安は知識人に重大な知性の危機をも引き起こした。 深刻な自己喪失に直面した彼らは刹那の刺激に逃げ場を求める。 麻***のように刺激を渇望し、酸鼻極むる倒錯の世界へ身を投じる男女の狂態。 不安を仮面に隠した紳士淑女が群がるサドマゾ恍惚の宴。 打てども打てども、この絶望は消えぬ。 ひたすら堕ちゆく、投げ込まれし小石の如く。 甘美な『死』の誘惑と、苦渋に満ちた…しかし決して捨てえぬ『生』への執着。 表裏一体の自己愛と自暴自棄。 退廃の鈍い光に照らされ浮かび上がる、エゴの歪みのグロテスクな美しさを見よ。 悦虐の果てに魂の救済はあるのか? 人間の業に刃を突き立てるSMゲームの新しいアプローチ。 表現の全てが未体験の世界。 退廃に彩られた絢爛なる舞台。まるで踊るように人物が絡み合う。 彼らのたどる数奇な運命。 醜悪さに潜む背徳的な美しさ。反道徳的であることへの快感。 初めて体験する混乱と興奮。 徹底した唯美快楽主義。 キャラクター紹介
作品詳細情報審査団体
動作環境
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