漆黒のシャルノスFVR
“機関革命”後の蒸気都市「ロンドン」を舞台に怪しく蠢く《怪異(メタ・クリッター)》から、逃げ延びろ! スチームパンク世界を舞台としたホラーADV+SLGの醍醐味が待望のフルボイスになって登場!
“機関革命”後の蒸気都市「ロンドン」を舞台に怪しく蠢く《怪異(メタ・クリッター)》から、逃げ延びろ! スチームパンク世界を舞台としたホラーADV+SLGの醍醐味が待望のフルボイスになって登場!
比類なき蒸気都市と謳われる大英帝国首都、ロンドン。
そこは、我々の知るロンドンとはいささか違う。
機関革命によって、世界は一変していたのだ。異常なまでに発達した蒸気式の機関(エンジン)は、今やエネルギー発生装置としての役割だけでなく、超高度な演算を果たす情報機械や飛空挺、巨大飛行船までをも生み出すに至った。
そして20世紀初頭。現在の人類は繁栄をきわめている。
けれども人々は失っていた。無数の蒸気機関群の生み出す灰色雲によって、かつて空に広がっていた青色は消え去り、人々は青の意味するものを忘れてしまった。
けれども。けれども。
例え空を失っても、都市に充ちる機関(エンジン)が生み出す排煙によって形成された灰色雲が空を覆っても、機関工場の廃液がテムズのせせらぎを澱んだ黒色に変えてしまっても、それでも、霧と蒸気の満ちるロンドンは美しい──
訪れた旅人は、皆そう言う。
テムズのほとりのコンドミニアムに暮らす女学生、メアリ・クラリッサ・クリスティ。
彼女もそう、ロンドンのすべてを愛していたし、第2次産業革命こと機関革命によってもたらされるであろう人類の発展を、他の皆と同じように信じて疑っていなかった。
あの日、あの時までは。
そう、運命の1905年の10月のあの日。
あの夜、機関街灯の明かりも及ばない暗がりの中でメアリは男と出会った。
黒色に身を包んだ男。彼が差し伸べた黒い手は、メアリを非日常へと誘った。
すなわち、夜闇に潜む《怪異》と言う名の "誰も信じていなかった" はずの幻想の化け物たちが牙を剥き、無辜の人々を次々と襲う、愛されざるべきロンドンの暗黒の一面へと。
──夢見るような暗黒と、ささやかな輝きとが混在する日々へと。
『蒼天のセレナリア』、 『赫炎のインガノック』と世界観を同じくするスチームパンク世界を舞台としたホラーADV+SLGの傑作がなんとフルボイスになって登場だ!
舞台は20世紀の大英帝国。《怪異(メタ・クリッター)》との遭遇により醒めない眠りに落ちた親友を助けるため、謎の男“M”と契約した少女“メアリ”。
その契約とは怪異を誘う“囮”になること。プレイヤーはこのメアリを操作して、ロンドン市外や郊外を逃げ回り、“M”の待つ場所にたどりつかなければならない。
ゴシックホラー的趣のあるAVGパートと、怪異から逃亡するSLGパートの2部構成でゲームは進んでいく。世界設定はSFのジャンルの一つでゲームには珍しい「スチームパンク」。蒸気機関の高度な発達により、内燃機関や電気はほとんど発達しなかった社会を想定しており、コンピューター、車、果ては電話に至るまであらゆるものが蒸気機関で動いている。
この「ありえるようで、ありえない」世界設定が、物語の謎をより深く、刺激的にしているぞ! 作中に登場する人物も、実在と虚構が入り乱れ、ペダントリックな趣が濃厚だ!
また、SLGパートの“鬼ごっこ”は、ボードゲームの傑作「スコットランドヤード」を下敷きに作られている。
このボードゲームもロンドンを舞台にしたもので、怪盗と警察のアツい駆け引きを楽しめるもの。本作でも、この手に汗握るスリルを存分に楽しめるとのこと。
モンスターの恐怖に怯え、科学とオカルトの狭間で疾走するスチームパンク・ホラーの醍醐味がたっぷり詰まった本作。跋扈する 《怪異》 を避けながら、少女が生き残るための最善の道を探し出せ!
・ReBoRNPOINT1
・新規収録ボイス20000オーバー
・ReBoRNPOINT2
・新規ビジュアルを追加!
SLGパートの目的は、《怪異(メタ・クリッター)》と呼ばれるモンスターから主人公メアリが逃れ、“M”の元へと辿り着くこと。その疾走シーンはボードゲームという形で再現される。
ロンドン市街やロンドン郊外、ロンドン地下など章ごとに異なるフィールドが登場し、“M”は“魔術方程式”を組み上げ、モンスターを撃破する。そのためには、メアリがマップの上の基点(方程式の回路)を全て周ってゴールに到達する必要がある。移動は「徒歩」「駆け足」「全速力」「移動機関」などのカードを消費して実行。数が決まっているので、巧妙に組み合わせて使用しなければならない。
敵のモンスターとメアリが接触すると、「正気度」と呼ばれるパラメータが減少。これが0になるとゲームオーバーだ。
途中、“M”が用意した移動機関を利用したり、“モラン大佐”の助けが得られたら、移動距離の増加や正気度の回復ができる。
危険な街を駆け回り、全部の基点を巡り、見事“M”のところに辿りつければ、彼がモンスターを撃破してメアリは救出されるぞ!
キャラクター紹介
- メアリ・クラリッサ・クリスティ CV:かわしまりの
- 主人公にしてヒロイン。黄金瞳こと妖精瞳の少女。
育ちがよく上品なお嬢さん──に見えるが実は勝ち気で男勝り。くじけない。
ロンドン王立碩学院史学部に通う女学生。
探検家であった父は幼い頃に他界しており、母は海の彼方の機関研究所に勤めているため、現在はコンドミニアムにて一人暮らし中。
男子学生からはそこそこ人気だが、まだ誰ともお付き合いの経験はない。理想が高すぎるんだから、とは親友シャーリィの談。
趣味は絵本を書くこと。出版社にもちらほらと持ち込みを始めている。目標とする人物は、自分と同じ名を持ち、未だ20歳に満たないと噂される天才女流作家 メアリ・シェリー。
蒸気都市ロンドンにて穏やかな日々を過ごしていたが、親友であるシャーリィを助けるために『M』と契約し、《怪異(メタ・クリッター)》のもたらす数々の事件に関わっていくこととなる。具体的には、《怪異》をおびき寄せるための "餌" となって、恐怖に押し潰されそうになりながら夜のロンドンを駆け抜けるのである。
多くの市民たちと同じく《怪異》の存在などまったく信じていなかったが、『M』との出会いによって彼女の常識は覆されてしまう。
しかし、彼女は狂気に落ちず、友人たちと自分自身のために、恐怖に対して真っ向から立ち向かう。
どれだけ悲鳴を上げても。どれだけ涙をこぼしても。
「拝啓、お母さま。ひとり暮らしもようやく慣れてきました──」
- The M CV:越雪光
- 本名不詳、通称『M』。
もうひとりの主人公。シニカルで、破滅的。
眼帯で常に右目を隠し、黒色のコートを身に纏う。
蒸気都市・ロンドンの闇に出現した《怪異》を特殊な方程式によって破壊して回る謎の人物。
愛読書は大デュマの代表作である「モンテ・クリスト伯」。
巷では「闇社会に君臨する***罪の帝王」と噂されているが、その実態は、ヨーロッパはおろか人類文明におけるほぼすべての闇と知識とを支配する巨大結社《西インド会社》の最上級エージェント。
「***罪の帝王」と呼ばれる所以の多くは、『M』ではなく《教授》と呼ばれる結社の別人物が担っているという。
結社にとって貴重な研究対象である黄金瞳を持つメアリの監視、及び、幻想の産物と思しき《怪異》の破壊が彼のロンドン滞在の大目的。
結社総帥によってあらゆる権能を与えられている『M』にとって、本来はメアリの監視など任務とはならない。だが彼は、奇妙な執着によって彼女を観察し続ける。
「お前に与えられた選択肢は2つだ、仔猫(キティ)。俺の手を取るか、死ぬか」
- シャーロット・ブロンテ CV:野月まひる
- ウェールズの資産家・ブロンテ卿の娘で、王立碩学院史学科に通う少女。通称シャーリィ。
メアリの同級生であり、絵本執筆という同じ趣味を持つ大の親友。
同年代のメアリやアーシェに比べて落ち着いた性格で、頭脳明晰。成績も優秀。
社交界に顔を出すほどの富豪の娘であり、美人。性格や成績とも相まって、学生からは男女を問わず憧れの存在として一種の崇拝を受けている。
オカルティズムに興味を抱いており、独学ながらダウジング(振り子)を扱うまでになった。時折、メアリやアーシェの頼みで探し物などの際に使用している。正解率はおよそ8割というところ。
1905年、《怪異》と遭遇した影響で覚めない眠りに就いてしまう──
「ごきげんよう、お転婆さんなメアリ。また男の子と喧嘩したの?」
- アーシェリカ・ダレス CV:金田まひる
- メアリの親友のひとりで、学年はひとつ下。通称アーシェ。
イングランド系貴族・ダレス家の三女。
やや子供っぽく、明るい快活な性格。自然な愛嬌に満ち、嫌味の類を感じさせない。
王立碩学院ではメアリやアーシェとは異なる数学科1年生であり、成績優秀。
上流階級であった実家が没落したことを理由に、奨学金の世話になっている。
子供っぽい外見と言動をしていても、実のところ、シビアになりつつある実家の台所事情はしっかり把握しているし、彼女なりによく考えてから行動するようにもしている。
貴族の一員ではあるものの、碩学院に通うことで社交界とは距離を置いている。
オックスフォード大学に通うアメリカ人留学生 ハワード・フィリップスとは公然の仲。本人たちの間では婚約が成立している。
シャーリィが眠りに就いてからも、アーシェは前と変わらずメアリと交友を続ける。それも、ハワードがやや嫉妬するほどに。
演劇を観るのも演じるのも大好きで、33ある将来の夢のひとつは"女優"。
「ウェストエンド行こう? 視たい新作があるの♪」
- モラン大佐 CV:桜川未央
- 外見年齢は20代に見える、恐らくは女。年齢不詳。
背が高く、襟元までぴっちりと閉じた陸軍服を常に身に纏っている。
秘密結社《西インド会社》によって肉体を改造された機関人間であり、『M』の直属の部下。影のように彼に付き従う。
寡黙で、『M』にのみ従順。彼の命令すべてを確実に遂行する。
身体のほぼすべてを機関機械に置き換えており、驚異的な戦闘能力を備えている。素手で大岩を持ち上げ、鉄扉をこじ開けることが可能。警官や軍人の一団であれば木っ端のように蹴散らすこともできるだろうが、『M』の敵となる《怪異》に対しては数分しか戦闘状態を維持することはできない。
常にドイツ製拳銃を携行しており、弾丸には《緑の石》の破片が込められている。
「あるじを傷つける者のすべてを、私は許さない」
- シャーロック・ホームズ CV:真木将人
- 言葉は常に攻撃的。
天才的な観察眼と磨き抜かれた推理力を持つ私立・諮問探偵。
英国のみならずヨーロッパ中の新聞で何度も取り上げられ続けている、有名人中の有名人でもあるが、人々は彼がヴィクトリア女王直属の帝国統治組織《ディオゲネス・クラブ》の一員であることを知る由もない。
世界有数の頭脳を持つとされ、特に植物学・化学・地質学に長けるという。
あらゆる事件はすべて「人間の仕業」であると断言し、《怪異》の存在を一切認めようとはしない。たとえ《怪異》の引き起こした事件であっても人間の所業だと断じ、それを周囲の人間たちに信じ込ませる手腕と知性を備えている。
彼の行くところ、地上におけるすべての事件の***人は「人間」であり、幻想なるものは彼の言葉によっていずれ消え去ることになる。
暗躍する『M』のことを毛嫌いしているというが、事実は不明。
「きみの行為のすべては無駄だ。無為だ。もはや世界に幻想も魔も存在し得ない。」
- バロン・ミュンヒハウゼン CV:小次狼
- もうひとりの『M』。
20代の男に見えるが、年齢不詳。
東洋の仮面で顔の上半分を覆い、派手な色彩の異国の衣装に身を包む。
永遠の命を持つとうそぶく男であり、錬金術の達人であり、恐るべき《回路》技術の碩学であり、秘密結社《西インド会社》における最高幹部《三博士》のひとり。
ロンドンの夜闇に出現した《怪異》に対し異常なまでの執着を見せ、あらゆる希望の終焉を『M』の耳元に囁く。
結社の秘儀である《回路》技術を操り、さまざまな怪奇現象を我が物とする。
「なあに、冗談でございます」
- ハインツ・ヘーガー CV:鳴海アキト
- オックスフォード大学に在籍しながら王立碩学院に通うドイツ人青年。留学生。
涼やかで、静かな美形である10代。
史学科の3年生で、友人と呼べるほどではないものの、メアリとは多少の面識がある。
涼やかで物腰の柔らかな青年であり、名劇場から週に一度はスカウトが来ていると言われるほどの美貌の持ち主。もっとも本人は俳優になる気は毛頭ないらしい。
極東人の友人がおり、会話の端々でその友人のことを挙げるものの、メアリたちは一度もその極東人に会ったことがない。
オカルティズムに長けており、社交界の有名人や作家たちが集う勉強会や降霊会にまで顔を出していると噂されるが、本人は涼しい顔で否定している。
「ごきげんよう、メアリ・クラリッサ。今日もきみの笑顔は眩いね」
- 涙の少女(バンシー) CV:野月まひる
- シャーリーが眠りに就いて以降、霧と排煙の満ちるロンドンの夜をさ迷う***。
涙をこぼしながら、ひたすらに夜の都市を歩く。
メアリは夢の中や実際の夜のロンドンで幾度も少女と出会うこととなる。
「悲しいの。ええ、そう、悲しいの」
- ハワード・フィリップス CV:ますおかゆうじ
- アーシェの彼氏。オックスフォード大学に通うアメリカ人留学生。
学業のかたわら貿易業も営んでおり、自家用のガーニー (蒸気式自動車)を買えるほどには儲かっている。
アーシェのことを 「ハニー」と呼ぶ。裏表のない青年で、嫌味がない。
黙っていると怒っているように思われる目付きは本人の悩み所だが、アーシェはその目付きも嫌いではないと言って憚らない。
フェンシングが得意で、剣の成績はA。背の高いしなやかな体はアーシェの自慢。
普段は口にしないものの、何故だかオカルティズムには詳しい時がある。
安っぽいオカルト会に所属していた父に反発して神秘主義全般を嫌うあまり、真っ向から否定するために独学でいくらか調べてしまったのだという。
しかし、ハワード本人はあくまでオカルティズムは嫌い。
「きみたちは本物の姉妹より仲が良いからね」
- ドナ・ワーグマン CV:中家志穂
- シャーリィの世話をするオールラウンド・メイド。
包容力があり、メアリやシャーリィ、アーシェにとっては姉のような存在。
中流階級の生まれ。企業家の男性に嫁いでいたが、交通事故により亡くしてしまったため、未亡人となって生活のために働くようになった。
初めはブロンテ家で家庭教師をしていたが、シャーリィがロンドンで一人暮らしをするにあたり、自らシャーリィ付のオールラウンド・メイドへ 『格落ち』することを希望して現在に至る。
シャーリィの世話をすることに人生の意味を見出している。
相手に悩みがあると察するや、言葉にはせず、お茶や料理で慰める癖がある。
「ありがとうございます、メアリお嬢さま。シャーリィも喜びます」
- マリー・ハドスン CV:桜川未央
- 落ち着いた女性。メアリの下宿の大家さん。
性格は、清楚で控えめ。
高名なるシャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの暮らすベーカー街221の元女主人である。
若くして未亡人となった彼女は、複数のアパルトメントの経営で日々を暮らしている。
現在は221の家を人に任せ、テムズ沿岸住宅地帯の下宿の大家として、旧友の娘であるメアリの面倒をみている。
貧民にも分け隔てなく接する女性だが、犬だけはどうしても苦手。
「メアリは本当に良い子。私も女の子が欲しかったのだけど」
- ジョージ・レストレイド CV:どぶ六郎
- ロンドン警視庁ことスコットランド・ヤードの警部。
厳しい性格で生真面目。部下にも厳しい。けれども姪にはすこぶる甘い。
メアリの母方の叔父であり、一人暮らしをする彼女を心配してたびたび顔を出す。
ホームズの言動に一目置いており、警部としての勤めの傍ら、彼の良き協力者としても活動している。
一方で、秘密組織《ディオゲネス・クラブ》のことは忌み嫌っているものの、いくつもの秘密結社が行き交うロンドンの現状を鑑み、渋々クラブのお歴々に頼っている節もある。
「おお、おお! 私の可愛いメアリ! 悩みごとや何か不自由はないかね?」
- ケインズ&アンリ CV:金田まひる&歌織
- ベーカーストリートの少年&少女。ふたりとも10歳前後。
メアリの友達というか……友達。
「もう路地で走り回って遊ぶような子供じゃないわ」と、しれっとしているメアリではあるものの、彼らにからかわれると、いつのまにか路地を走り回っていることがしばしば。
メアリと遊んでいる時は年齢相応の子供であるものの、『M』やホームズから金を貰えば、すばしっこい情報屋やメッセンジャーに早変わりする。
ちなみに、ケインズの言葉を追いかけるのがアンリの普段の話し方。だが本当はケインズよりも流暢に話すことができる。
「へっへー。おねーちゃんの負け!」「まけー」
- クローディア・アクランド CV:桜川未央
- メアリが行きつけている無国籍風カフェの女主人。メアリの母の旧友のひとり。
本人はあまり語らないが、何度か結婚と離婚を繰り返した経験があるらしい。
離婚にかかる多額の費用をすべて自腹で乗り切ったという逸話は半ば伝説となっており、働く女性の鑑として、院の女子学生からはすこぶる慕われている。
強い女性。さばさばとした性格で、年齢問わず男性に人気がある。
「男に貢ぐ女になっては駄目よ。貢がれる女になっても良くないわ。自活なさいな」
- ベル・ウェブ CV:歌織
- メアリの友達。クローディアのカフェでウェイトレスを勤める、若い娘。
まれにシティエリアで見掛ける寡黙な青年に恋しており、溜息の日々が続いている。
下流階級の出身であり、メアリたち以外の碩学院の女子学生とは個人的な付き合いがない。
ただ、メアリとだけは、街中で出会うと一緒にショッピングをしたりしている仲。
「いらっしゃいませ。本日はドアーズとアッサムのいい葉がありますよ」
- アーサー・コナン・ドイル CV:小次狼
- モリアーティ行きつけの古書店で店番をする青年。10代〜20代。
線の細い青年で、眼鏡がよく似合う。
妖精が好き。常に夢見がちな言葉を紡いで正体を失っている、白痴の青年。本の虫。
予言じみた詩をメアリに投げ掛ける。
『M』とも旧知の仲であるらしく、詩でのやり取りにメアリは 「やめてよ」と嘆くばかり。
「きみの瞳は……ロード・キャメロットが求めた杯と……同じ色を、してる……」
- ザック・マーレイ CV:来栖川勇
- TIMESの新聞記者。頭脳労働よりも身体でぶつかる取材が得意。
長身で体格がよく、学生時代はフットボール選手だった。従軍経験もあり、ともかく腕っ節が強い。
下町気質と騎士道精神にあふれた男だが、言動が荒っぽいため、彼の好みである知的な女性にはまったくモテない。一方で、娼婦たちには凄くモテる。
レストレイド警部と共に、ロンドンを暗躍する結社《西インド会社》と、巷を騒がせる《怪異》事件の謎を追う。
「天下のTIMESまで《怪異》事件と騒ぎ立ててるんだぜ。まともじゃない」
- ロビン・ファネル CV:野月まひる
- 医者。スコットランド・ヤードお抱えの事件検死医。
地上のあらゆるものの中で***が一番嫌いと断言しているが、四六時中ずっと、必要のない時でもモルグに居続けているという変わり者。
実のところ、彼女は重度の精神的なマゾヒストである。
警察関係者であると同時に、実は結社の一員でもある。
『M』に好意を抱いている節があるものの、特にアプローチをかけたりはしない。
「あんたの好きな***はないわよ。残念ね」
- 教授 CV:どぶ六郎
- メアリが親しくしている老数学者。
王立碩学院の第1教授であり、英国を治めるヴィクトリア女王とは個人的な親交があると噂されている。
「その後変わりないかい、聡明なクラリス」
- ヨゼフ・チャペック CV:山本兼平
- 優秀な碩学(科学)者である東欧人の男性。
弟は作家のカレル・チャペック。
少人数の発展的降霊会である 『チャペック研究会』の主催者である。
1年前からロンドン碩学院の客員教授として英国に招かれており、学院生への授業の傍ら、完全機関人形=ロボット理論の研究を行っている。
理論的で静かな人間だが、学院生たちからは 「不気味」と称されている。
「その瞳……いや、いいんだ。何でもない」
- ヴァイオラ・バスカヴィル CV:中家志穂
- 大富豪でもある貴族令嬢。
かつてホームズに救われた サー・ヘンリー・バスカヴィル卿の娘であり、病没した父の遺言に従い、助けを求めてロンドンを訪れる。
時折、彼女の周囲で 『魔犬』の鳴き声が場所を問わず聞こえるのだという。
落ち着いた性格で、下々の人間にも丁寧に対応する若き淑女。化粧っ気は薄い。
英国貴族としての統治の義務感と、父母や親族がひとりもいないことへの孤独感に常に苛まれている。
かつて、幼い頃に親交を交わした友人がいるというが――
「ご機嫌よう。可愛らしいお嬢さん?」
- ウィンストン・チャーチル CV:古河徹人
- 元軍人の若き革命家。天才的戦略家。
己を 『王となる者』と称してはばからない自信家。
結社をはじめ、国内外のさまざまな組織の支援を受けて、英国転覆とヴィクトリア女王の暗殺を謀る。
降霊研究を謳うチャペック研究会にて、チャペック博士の右腕として研究に参加していたが、数ヶ月前に脱会。会のコネクションのみを利用したとも噂される。
ハインツ・ヘーガーとは、かねてよりのチェス仲間。
その天才的頭脳ゆえか、自分以外はすべて駒にすぎないと考えている。
「俺は目に見えるものしか信じない性質でね」
- エド・オニール CV:暁勇輔
- 英国空軍将校。
カダス地方で飛行要塞理論を学んだエリートであり、ヴィクトリア女王直属の帝国統治組織《ディオゲネス・クラブ》の一員である。
帝国空軍とディオゲネスの意向により、《怪異》を軍事力に組み入れるため、結社と協力してロンドンで計画を実施する。
しかし、その計画は 『M』の個人的な目的とは相反していたため、彼らは敵対することとなる。
カダス帝国人の妻がいる。
冷徹な仮面のような外見を持ち、内面もまた、利用できるものは妻であっても我が子であろうとも利用する怜悧さを持つ。
「私の協力を得たければ口を慎むがいい、幻想破壊者」
- ブラム・ストーカー CV:岡田一廣
- メアリ・シェリーと並び称される、怪奇作家のひとり。
代表作は 『吸血鬼ドラキュラ』。
その作品に登場する不死の吸血鬼の描写が、結社の有する《回路》と呼ばれる生命の奥義を連想させるとして、彼の行動のすべては結社によって監視されている。
本人は気付いていないが、何者かの視線は常に感じているという。
演劇の歴史に詳しく、大親友であるヘンリー・アーヴィングに依頼されて劇場主となっている。
ヘンリーに対しては深い愛情を抱いているが、父母が死んだ際に 「愛はすべて筆に注ぐ」と誓ったため、口にはしていない。
数ヶ月前、とある降霊会から脱会したという――
「やあ……。そうか、きみたちもヘンリーの舞台を観に来たんだね」
- ヘンリー・アーヴィング CV:かわしまりの
- ロンドンを代表する美形俳優。本名はヘンリエッタ。
実は女性であり、正確には 『男役の女優』である。
20代だが年齢以上に若々しく、瑞々しい。
ウェストエンドではアフロディテとアポロンの化身と賛美されている。
本人は性別を隠すつもりはなく、演劇界では周知の事実だが、世間では『女性であること』があまり知られていない。
静かな性格であり、プラムに愛情を抱くも、友情が壊れることを恐れて 愛を口にしない。
近頃、プラムが深刻な苦悩を抱えていることに気付くが、人付き合いの下手さが災いして相談相手がおらず、困っている。
「あのふたりが羨ましい。そう思ってね」
- ジェーン・ドゥ CV:歌織
- 都市に生きる現代の魔女。
オカルティストにして、結社の上級エージェント。
名はすでに放棄しており、さまざまな偽名を名乗る。ジェーンは現在の仮の名。
『M』のかつての恋人というが……。
古きドルイドの系譜に連なるウィッチクラフトの奥義を修めており、結社の中央アジア支部を中心に秘密活動を行っていたが、バロン・ミュンヒハウゼンの招聘により英国首都ロンドンへと帰還する。
チャペック研究会の特別メンバーであり、会とは電信でやり取りをしていた。
すべての幻想を破壊するという 『M』の目的を知る、結社側の数少ない人間。
メアリに対して時折、諦めとも羨望ともつかない眼差しを送る。
実はメアリの母とは、娘時代に交友を結んでいた。
それは彼女自身がまだ、ウィッチの奥義に触れるより以前のことである――
「相変わらず、酒の飲み方も知らないのね。ジェイムズ」
- エリー・バインホルン CV:中家志穂
- 幼い女の子。年齢は10歳頃だが、正確には不明。
未来の女性冒険飛行家。
すでに滅びたとされるハプスブルグ直系の最後のひとりであり、結社をはじめ大英帝国政府やドイツ帝国など、さまざまな勢力からその身柄を狙われている。
逃亡の果てに、世界最大の機関都市のひとつであるロンドンへとやって来た。
まずは、シティエリア周辺の孤児たちに混ざり、潜伏しようとしている。
夢はカダスの果てにあるという青い世界へ至ること。
強くたくましい意思にあふれているものの、次々と迫る困難の果てに、心身ともに疲れを拭えずにいる。
孤児たちの間では、エリーがテムズのほとりを歩く幼子の幽霊と友達だという噂が流れている。
ただ、ケインズとアンリはあまり気にしていない様子。
「しらない。だれよあんた」
審査団体
- 倫理協会
- ソフ倫
- 受理番号
- 0029302D
動作環境
- 必須 CPU
- PentiumIII 500MHz以上
- 推奨 CPU
- PentiumIII 1.0GHz以上
- 必須メモリ
- 1.0GB以上
- 推奨メモリ
- 2.0GB以上
- 必須HDD
- 3.0GB以上
- 必須解像度
- 800×600
- 必須色数
- フルカラー
- 音源
- DirectSound互換のサウンドカード
|